ケミカルとナチュラル
美容化学者・かずのすけさんのブログ。
化学の専門家の視点で
美容のことを書かれていて、
よく参考にしています。
先日の記事にこんなことが
書かれていて、ドキッとしました。
「無害なケミカル」を無駄に恐れて
「有害なナチュラル」に手を染める
アロマを勉強し始めたころ
カラダやこころの不調やトラブルを
精油など自然のものでなんとかしようと
薬や病院を遠ざけたことがあります。
精油の化学的理論や薬理作用を
きちんと勉強しないままです。
振り返ると、
いろんな失敗をしました(-_-;)
怖いなって思うのは、
自分だけでなく
家族にも薬の代わりに
それを使ったり勧めたり
してしまったこと。
日本で精油は「雑貨」です。
それが心身に影響を与えることは
知られるようになってきてはいるけれど
明確な基準も法律もありません。
ひじょーにあいまいです。
健康に毎日を送るための
助けにはなるかもしれないけれど
薬ではありません。
もし仮に、薬のように効くのだとして、
それを薬の代わりに使いたいのなら、
精油の中の
どんな成分が
どのように効いて
どんな危険性があって…
を理解したうえで、
自分に使うのはありなのかなって
思っています。
精油は自然由来だけど、
自然界にはありえない濃度に
加工されたもの。
けっしてナチュラルではない。
そして、自然由来であるからこそ
生産されるロットごとに
成分の含有率も変わります。
精油は
毎日の生活に彩りを与えて、
豊かにしてくれるもの。
その素晴らしさはじゅうぶん
体感しているし、助けられているし、
使えば使うほど
その魅力に引き込まれます。
もっともっと多くに人が
もっともっといろんな場面で
使ってほしい。
いっぽう、薬などの医療は、
人の健康を守るために
多くの人たちが何年もかけて
実験、研究、治験を重ねて
世に出されたもの。
ケミカルだからダメで
ナチュラルだからイイと
偏見を持つことなく、
必要な場面で、
必要なものを選べるといいですね(*^^*)